猫にまつわる日常語&ことわざ

 猫に鰹節 好物をそばに置くのは、過ちを起こす基となり危険であるということ。
 猫に小判 価値があるものでも、持つ者によっては何の役にも立たないというたとえ。
 猫にマタタビ 大好物のもののたとえ。また、効果が大きいもののたとえ。
 猫の魚辞退(うおじたい) 内心では欲しくてたまらないのに、表向きは遠慮することのたとえ。
また、一時だけで長続きしないことのたとえ。
 猫の首に鈴 成功や実現の見込みのない案のたとえ。
Who is bell the cat?(誰が猫の首に鈴をつけるというか)
 猫の手も借りたい 目が回るほど忙しく、人手が足りないようす。
 猫も杓子も 誰もかれもみんなということ。
 猫の子一匹いない 人気(ひとけ)がまったくしないこと。
 猫を殺せば七代たたる 猫は執念深いという意味。
 猫は3年の恩を3日で忘れる 逆に犬は“3日飼えば3年恩を忘れぬ”という
 猫は長者の生まれ変わり 眠ってばかりいて金持ちはバタバタ働かなくてもよいという意味。
 猫をかぶる 本性を隠して、表面上はおとなしく見せかけること。
また、知っているのに知らないふりをすることをいう。
 猫なで声 甘えた声
 猫の目 変化が激しい様子。
 猫舌 熱いものを飲食できない舌や、できない人を指す。
 猫ばばをきめこむ 拾いものを自分のものにして知らん顔をすること。
 上手の猫は爪を隠す すぐれた才能や実力を持つ者は、
むやみにそれをひけらかすことは無いというたとえ。
 猫かわいがり 極端に可愛がる(甘やかす)こと
 猫またぎ 猫でさえも またいで通るようなまずい魚
 猫の額 狭いということのたとえ
 窮鼠猫を噛む 追い詰められたネズミが猫に噛みつくように、弱い者も
追い詰められると強い者に反撃することがあると言う意味。
 猫火鉢 手あぶり用の小さな火鉢のこと。小さくて丸くて暖かい、
まるで猫みたいなものという意味で付けられた言葉
 借りてきた猫 普段は元気なのに人の家に行くとおとなしくなる人のこと。
どこからか借りてきた猫は、とてもおとなしいことから来た言葉。
これは実に科学的根拠のあることわざで、自分のなわばりから
外に出ると弱気になるから。
 キャットウォーク 工事現場などに組み立てられた狭い足場のこと。
猫のようにソット歩かなと落ちることから生まれた言葉。
また、ファッションショーなどに見られる客席に突き出した細長い
ステージのことも言う。
 犬は人につき、猫は家につく 昔は、飼い猫でも自分で狩をしてエサを確保していた。
だから家人が引越しをしても、獲物がいる家を離れようとは
しなかった。それが「猫は家につく」といわれたゆえん。



    猫にまつわる迷信・俗信

 猫や犬が死んだ時「可哀想」と言うと化けて出る 猫の死霊を恐れているのに何故ペットにするのかと思うが
ネズミを獲る動物であるために広く可愛がられるのだろうか・・
 猫に水をかけると化けて出る
 猫に踊りを教えると化ける
 猫が耳をかくとき耳を越せば晴れ 気候や風土、地方によって異なることもある
顔を洗う手が耳を越すかどうかで表現が変わる
 猫が顔を洗うと雨になる
 ネコが両方の前足で顔を洗えば雨
 猫の夢を見ると火事がある
 猫が顔を洗うと客が来る 中国では「ネコが面を洗い、その手が耳より上にくると
客が来る」と言うことが古くから言われてきた。
このジンクスが起源となったといわれているのが
「招き猫」だといわれている。
 ネコを殺すと祟る
 旅行中、ネコが道を横切ったら不吉  
 黒猫は幸運をもたらす 黒ネコは普通は凶兆の代表のように見なされているが
近代ではイギリスにおいて逆に幸運のシンボルとされている。
 家から黒猫が消えると災いが起こる
 同じ家で人間と犬猫のお産が重なると難産になる 犬猫はお産が軽い。そこで同時にお産となると人間が負けて
難産になる。

  
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